Sunday, September 05, 2010

フィンランドに来て驚いたこと / Surprising Things in Finland from Japanese Point of View

フィンランドに滞在して約半年、ある会議の後、同僚に「フィンランドに来て最初に驚いたことは何?」と聞かれた。それをきっかけに、驚いたことをまとめてみると、とてもたくさんあった。フィンランド特有のこと、北欧全体の特徴、緯度が高い場所の習慣、ヨーロッパの一般的なこと、さらには、多分野にいろいろ混ざっているが、列挙するとこうなった。
  • 人口密度が低い。
  • 所得税・消費税共に高い。
  • 物価が高い。
  • 北欧(フィンランド、スゥエーデン、デンマーク、ノルウェー)でユーロ通貨はフィンランドだけ、ノルウェーはEUにさえ加盟していない。
  • スーパーで購入する食品のほとんどには、北欧2~4ヶ国語の説明が併記されている。
  • スーパーにパン、チーズ、ハム、パスタ、コーンフレークなどは多種揃っているが、米はあまり売っていない。
  • りんごなどの果樹、いちごやブルーベリーなどのベリー類、食べられるきのこ等が、そのへんに自然になっている。
  • サルミアッキ(世界で一番まずい飴と言われる)が多種・多量に売られている。
  • 野菜やお菓子も量り売りが多い。量り+バーコード印刷機に自分でかけてレジに持っていく。
  • 離婚率が高い。
  • 自転車のブレーキは、ペダルを逆回転する仕組み。ハンドルを握るタイプのブレーキがない自転車も多い。
  • 土日は休み。店も閉まっている。
  • 7月は休みの月。基本、4週間休まねばならないと決まっているそうだ。
  • 夏は短い。
  • 当然ながら夏季は夜が長い
  • フィンランドでは朝8:00から夕方16:00までが標準的な勤務時間、標準的にはランチは11:00。
  • 夏季の長い昼や冬季の長い夜にも、動物は特に混乱しないようだ。
  • 教育・医療は無料。
  • ボローニャ・プロセス (Bologna Process)で子供のときにヨーロッパを移住しても、受ける教育にさほど混乱はない。
  • 車が右側通行。
  • 車のほとんどはマニュアルトランスミッション。
  • ライトのON/OFFがない車が多い。エンジンをかけると自動的に点く。冬季は常に点いてないと危ない。
  • 路上駐車が時間限定で認められていることが多い。場所によって30分や2時間など。お金を払うタイプも多く利用されている。
  • 交差点がロータリーになっている箇所が多い。
  • あまりリサイクルには関心がないようだ。ただしペットボトルや空き缶などの回収機がほとんどのスーパーにあって、お金が返ってくる。例えば500mlのペットボトルは0.20ユーロ、1.5Lのペットボトルでは0.40ユーロ返ってくる。
  • ゴミの分別収集やものを節約することにはあまり熱心ではないようだ。わりと平気でなんでも捨てる。だからMottainaiが単語になったりするんだろう。
  • 探せば醤油、みそ汁、海苔などの日本の食材も大きなスーパーに売っている。
  • 日本のように頻繁に電車はない。
  • Linuxの国らしく、多くの電気製品にLinuxが組み込まれているようだ。
  • Nokiaの国らしく、誰もが、どんな場所でも携帯電話で話している。電車でも、車を運転しながらでも。
  • でもiPhone率は高い。
  • 小学生から携帯電話を持ってる。朝に先生に預けて帰るときに受け取る。
  • 大学生が授業中にケータイメールしてしまうのは万国共通のようだ。
  • 船・バス・電車の予約から税金の支払までなんでもWeb。
  • 短距離のバスはもちろん、長距離のバスも発達している。例えばヘルシンキのバスターミナルは乗り場の数 (the number of Bays) が100以上ある。
  • 船も一般的に安価に利用されている。
  • 日本のアニメ・食文化などは大変人気がある。
  • コスプレやコスプレイベントも大人気。ローカルなコスプレイベントもある。
  • フィンランド語は北欧の他のどの言語とも似ていない。
  • 戦争の歴史。
  • アジアの製品多し。例えば公共の場所にある液晶ディスプレイはほとんどSumsongかLG。
  • もちろん日本車も多い。でもフィンランドでは自動車の関税がとても高い。日本車をフィンランドで買う場合、日本で買う場合の2.5倍くらい。
  • バイクは日本のメーカがヨーロッパ全域でとても多い。Honda, Kawasaki, Yamaha, Suzuki。
  • フィンランドは一人当たりのコーヒー消費量が世界一。
  • 入学より卒業のお祝いが盛大に行われる。
  • 電車の改札という概念がない。
  • 基本的に、オール電化。
  • 暖房システム完璧。街では、全域にお湯が各家庭に流れていて自動的に全部屋が暖房される。
  • 観光地もIT化されている。例えば、写真や動画をUSBフラッシュメモリに入れた状態で買える。
  • テレビの地上波はすべてデジタル化されている。
  • 会議も大切だが、インフォーマルコミュニケーションが大切。例えば、ある企業で行われた会議で、会議の後半は、会議室に隣接されたサウナにそれぞれのタイミングで入り、ビールを飲みながら、食事をとりながら、バスタオルをまいたままの状態で続きをする。
  • 遊園地で、子供しか乗れない(身長制限で大人が乗れない)乗り物がけっこうある。
  • 大きな家と庭を持っている場合、物置の小屋の他に、子供の遊び場のための小さな小屋(畳でいうと2畳くらい)を父親が建てる。
それぞれにエピソードや理由があるが、書ききれないので、整理してそれらを順次書こうかと思っている。

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